
この記事のポイント
- AIO(AI検索最適化)は、AIや検索サービスに自社の情報が正しく伝わるよう、公式の情報を整えておく取り組みです。
- AIは公式サイトや紹介サイト、口コミ、SNSなどの情報をもとに回答をつくります。公式サイトの情報が少ない・古い状態だと、正しく伝わりません。
- 整えたいのは、基本情報・事業内容・料金・実績・依頼の流れ・よくある質問・発信者の7つです。
- 載せて終わりにせず、変更があるたびに更新し続けることが大切です。
目次
AIO(AI検索最適化)とは
AIO(AI検索最適化)とは、ChatGPTなどの生成AIや、検索結果に表示されるAIの回答の中で、自社の情報が正しく取り上げられるように、情報を整えておく取り組みです。
たとえば「札幌で業務システムの開発を相談できる会社は?」「初期費用を抑えて始められる会計ソフトは?」といった質問に対して、AIが自社の事業内容や料金を正確に答えられる状態を目指します。
従来のSEO(検索エンジン最適化)は、検索結果の一覧で上位に表示されることを目指すものです。AIOは、AIが回答をつくるときの情報源として、自社の情報が正しく使われることを目指します。どちらも「正確で、わかりやすい情報を公開する」という土台は共通しています。
AIで調べてから問い合わせる人が増えている

会社やサービスを探すとき、検索結果のリンクを一つずつ開くのではなく、AIに質問して候補を絞り込む人が増えています。AIの回答を見たうえで、公式サイトで内容を確かめてから問い合わせる、という流れです。
AIは、公式サイト、紹介サイト、口コミ、SNS、地図サービスなど、インターネット上にある情報をもとに回答をつくります。公式サイトの情報が少なかったり古いままだったりすると、回答に反映されなかったり、別のサイトにある古い情報が使われたりすることがあります。
AIに紹介されても、公式サイトで確かめられる情報がなければ、問い合わせにはつながりにくくなります。AIにとっても読み手にとっても、公式サイトが「正しい情報を確かめる場所」になっていることが大切です。
公式サイトで整えたい7つの情報

AIにも読み手にも伝わりやすいのは、「具体的で、条件まで書かれた情報」です。次の7つを、公式サイトに文章で載せておきましょう。
1. 会社の基本情報
正式な会社名(読み方・英語表記)、所在地、電話番号、営業時間、設立年、代表者名、対応できる地域。
2. 事業・サービスの内容
何を提供しているのか、どんな会社・どんな人に向けたサービスなのか、どんな課題を解決できるのか。サービスが複数ある場合は、1つのサービスにつき1つのページで説明すると伝わりやすくなります。
3. 料金と、料金に含まれるもの
料金の目安、初期費用と月額費用の違い、料金に含まれる作業と別料金になる作業、契約期間や解約の条件。個別見積もりの場合も、「何によって金額が変わるのか」を書いておくと比べやすくなります。
4. 実績・事例
どんな業種・規模のお客さまに、何を提供し、どう変わったのか。社名を出せない場合も、業種・期間・取り組んだ内容など、出せる範囲の事実を具体的に書きます。
5. ご依頼の流れ
問い合わせから相談、見積もり、契約、開始までの手順と、それぞれにかかる期間の目安。相談が無料かどうか、オンラインで対応できるかどうかも書いておきます。
6. よくある質問
電話やメールで実際によく聞かれることを、質問と回答の形でまとめます。たとえば、対応できる規模や地域、途中からの依頼が可能か、支払い方法、導入後のサポートの範囲などです。
7. 発信者・担当者の情報
誰がどんな経験をもとに情報を発信しているのかを示します。代表者や担当者のプロフィール、保有資格、記事の執筆者などを載せておくと、情報の確かさを判断する手がかりになります。
ポイント:強みは「事実」で書く
「丁寧なサポート」よりも「導入後3か月間は、週1回の打ち合わせで操作の相談を受けます」のように、数字や具体的な事実で書くと、AIも読み手もほかの会社と比べやすくなります。(文中の数字は例です)
AIに伝わりやすい書き方の4つのポイント
1. 画像の中ではなく、文章で書く
料金表やサービスの説明を画像やPDFだけで載せていると、内容を読み取れない、または正しく読み取れない場合があります。画像を使う場合も、同じ内容を文章で載せておきましょう。
2. 表記をそろえる
会社名・住所・電話番号・サービス名の書き方を、公式サイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、紹介サイトでそろえます。表記がばらばらだと、同じ会社の情報だと判断されにくくなります。
3. 1つの質問に、1つの答えを短く
よくある質問は、結論を先に書き、条件や補足をあとに続けます。「初回のご相談は無料です。2回目以降は内容に応じてお見積もりします。」のような書き方です。
4. 構造化データで、情報の種類を伝える
構造化データとは、ページに書かれた情報が「会社名」「住所」「よくある質問」などの何にあたるのかを、決まった形式(schema.org)で記述したものです。検索エンジンなどの機械がページの内容を理解する手がかりになります。
載せて終わりにせず、更新し続ける

料金の改定、サービス内容の変更、営業時間や休業日、担当者の変更など、会社の情報は日々変わります。公式サイトとほかのサイトで内容が食い違っていると、AIの回答も読み手の判断も混乱します。
- 変更があったら、その日のうちに公式サイトを更新する
- 月に1回、公式サイトとSNS・紹介サイトの内容を見比べる日を決めておく
- ページに最終更新日を載せる
お客さまからよく受ける相談や、業界の動きについての解説を記事として発信し続けることも、AIや読み手に自社を知ってもらう手がかりになります。
今日からできるチェックリスト
- AIに自社の名前を入れて質問し、回答の内容が正しいかを確認した
- 料金表やサービスの説明が、画像やPDFだけになっていない
- 公式サイトとほかのサイトで、料金や営業時間が食い違っていない
- 会社名・住所・電話番号の表記が、どこでもそろっている
- 実績・事例とよくある質問のページがある
- 誰が情報を発信しているかがわかる
- 最後に情報を更新した日がわかる
よくある質問
- AIOとSEOは何が違いますか?
- SEOは検索結果の一覧で上位に表示されることを、AIOはAIの回答の中で自社の情報が正しく使われることを目指します。どちらも、正確でわかりやすい情報を公開することが土台になります。
- AIOに取り組めば、必ずAIに紹介されますか?
- いいえ。AIがどの情報を使って回答するかは各サービスの仕組みによって決まるため、外部から保証することはできません。AIOは、自社の情報がAIに正しく伝わり、候補として検討されるための土台を整える取り組みです。
- SNSや紹介サイトに情報があれば、公式サイトは不要ですか?
- SNSや紹介サイトは多くの人に届く一方で、載せられる内容や書き方は各サービスの形式に沿ったものになります。会社の正式な情報を、自社の言葉でまとめて発信できるのは公式サイトです。AIや読み手が情報を確かめる先としても、公式サイトを整えておくことが大切です。
- 何から始めればよいですか?
- まずはAIに自社について質問し、回答が正しいかを確認してみてください。そのうえで、本記事の7つの情報のうち、サービス内容・料金・よくある質問など問い合わせの多いものから整えるのがおすすめです。
まとめ
- AIOは、AIや検索サービスに自社の情報が正しく伝わるよう、公式の情報を整える取り組み
- 基本情報・事業内容・料金・実績・依頼の流れ・よくある質問・発信者の7つを、文章で載せる
- 表記をそろえ、変更があればすぐに更新する

